Histoire
ストーリー
— Since 1885
ハイパー・エドシックが国王ルイ16世の王妃マリー・アントワネットに献上した初のプレステージ・キュヴェから100周年を記念して、1885年に限定ボトルシリーズ「ラ・キュヴェ・デュ・サントネール（100周年ヴィンテージ）」を発表しました。
これに敬意を表し、ロシア皇帝アレクサンドル３世御用達の宝石商ピエール・カール・ファベルジェがボトルのデザインを担当し、豪華なエナメル加工を施したデザインを完成させました。しかし当時の技術ではこの装飾をそのまま再現することは難しく、以後この限定ボトルは、ファベルジェのデザインを忠実に再現したラベルでリリースされました。
1985年、ファベルジェのデザインに基づき、ヴァン・クリーフ＆アーペルによる金、ダイヤモンド、ラピスラズリを贅沢にあしらったレア1976が創作されることになりました。レアは20世紀にファーストヴィンテージがリリースされたのです。同社の工房での数カ月にわたる緻密な作業の末、ついにレアが誕生しました。1885年のオリジナルデザインから着想を得たボトルは、ロココ様式とイタリアン・バロックを融合した見事なデザインでした。
1885 年
1885年5月6日、国王ルイ16世の王妃マリー・アントワネットにパイパー・エドシック100周年記念ボトルを献上。
1985 年
100周年記念ボトルを模して、ヴァン・クリーフ＆アーペルが1976年ヴィンテージボトルに宝石を豪華にあしらったファーストヴィンテージをリリース。
2018 年
宝石のシャンパーニュとして、『レア・シャンパーニュ』ブランドを発表。今では世界トップ５の高級シャンパーニュに位置づけられるブランドへ成長。
Le terroir
芳醇なテロワール
いずれのヴィンテージも、厳しい自然条件を乗り越え誕生しました。例年にない日照りに見舞われた1976年、そして深刻な黒霜の被害を受けた1985年はその一例です。
レアのスタイルの守り人として、レジス・カミュは、プルミエ・クリュやグラン・クリュといった等級に関わらず、土地が宿す表現力を評価してブドウ畑を厳選しています。この異例のブレンディング・アプローチにより、複雑で個性的、それでいてピュアなスタイルのレアが誕生します。
レジス・カミュは、それまでの常識や慣習にとらわれず、ブレンディング以上にテクスチャーを重視しています。レアの名にふさわしいシルクのような口当たりと、余韻の長いフレッシュネスの創造を追求しています。常識の枠にとらわれない発想により、ピノ・ノワールの産地として名高いモンターニュ・ド・ランス地区で栽培したシャルドネを使い、驚くほど余韻の長いフレッシュネスと表現豊かなミネラルを引き出しています。きわめて濃厚な風味と、力強くシルクのようなテクスチャーをそなえたモンターニュ・ド・ランス地区（ヴェルジー村、アイ村など）のピノ・ノワールを好む彼ならではの選択です。
Qualité
レアのこだわり
— 厳選されたヴィンテージ
過去約四半世紀にレア・シャンパーニュがリリースされたのはわずか数回。いずれもシェフ・ド・カーヴの厳しい要求を満たした限定生産のシャンパーニュです。
レアのシェフ・ド・カーヴが選ぶ特定の年、それは自然を手なずけ、流れる時と熟練の技を駆使して、他に類を見ない個性と永遠に続くかのような味わいを宿したシャンパーニュを醸造した年、まぎれもなくレアなヴィンテージです。
— フレッシュネスと特有の製法により若々しさを象徴
レジス・カミュは、先人たちと同様に、レアに偉大な忍耐力と尽きることのない熟成ポテンシャルを与えることに成功しました。時の流れはもはや障害ではなく、特別なヴィンテージの個性をさらに高めるために恩恵をもたらします。 年を経るごとに新たな風味を開花させながら、レアは限りないフレッシュネス、余韻の長いミネラル感、輝くような純粋さと繊細なコントラストをたたえたエレガントなスタイルを表現しています。
— レアの芸術が五感に語りかける
1.視覚 ゴールドのティアラをまとった "パント・マジュール" スタイルのボトルはまるで宝石を思わせる美しさで、ヴィンテージごとの味わいを守りつづけます。洗練された色調のワインとグラスにたちのぼる輝く繊細な泡が、このシャンパーニュの個性的なスタイルを伝えています。
2.聴覚 細く絞ったボトルネックのデザインにより、グラスに注ぐたびに聞こえるシャンパーニュの "ささやき" を楽しめます。
3.嗅覚 オリエンタルな香水にも似たフローラルとレザーのアロマを漂わせます。
4.触覚 ティアラとボトル表面の手触りが、シルキーでクリーミーなストラクチャーをそなえた味わいを思わせます。
5.味覚 型にとらわれないブレンディングにより、口に含むとアロマと風味が交互に広がり、次第に複雑性と純粋さを高めていきます。
